投資の勉強はどのようにすればいい?具体的な方法を専門家が解説

 

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日経平均株価は30,000円の大台に乗り、30年ぶりの高値を更新しました。

NISAやiDeCoなど投資の非課税制度なども充実してきたため、今から投資を始めようと考える人が増えています。

しかし、投資で利益を得るためには経済や金融についての知識が必要です。

この記事では、投資の知識を得るためにどのように勉強を始めたらいいのか、また、勉強する際の注意点について解説します。

1.まずは投資に関する書籍を読む

最初は投資に関する入門書を読むことから始めてみましょう。投資に関する書籍はたくさん出版されています。

ただし、個人投資家が投資手法を書いているような本は読み物としては面白いものの、再現性に乏しいため最初に購読するのは避けるべきです。

投資の仕組みやファンダメンタル分析・テクニカル分析の基礎についての書籍から読むとよいでしょう。

入門書などで投資の基礎を理解したら、以下で紹介する書籍などで詳しくファンダメンタル分析・テクニカル分析などについて学ぶようにしてみてください。

「株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書(足立武志:ダイヤモンド社)」

会社四季報、決算書を利用した銘柄選びの方法について詳しく書いてあります。

株式投資では自ら投資先の銘柄を決めなければいけませんが、その判断材料になるのが企業の決算書です。この本では決算書の株式投資に役立つ見方が詳しく解説されています。

また銘柄選びの方法だけでなく買い方や売り方についても解説されているため、実際の株式売買についてもサポートする内容となっています。

「先物市場のテクニカル分析(ジョン・J・マーフィー:金融財政事情研究会)」

この本は30年前に発売されましたが、現在でもテクニカル分析のバイブル的な書籍です。

テクニカル分析の大きな力は、その普遍性です。タイトルに「先物市場」とついていますが、株式や為替市場にも適用できます。

テクニカル分析の基本からエリオット、ポイント・アンド・フィギュア、サイクル理論など専門的な内容まで初心者でも理解しやすい内容です。

ウォール街のランダム・ウオーカー(バートン・マルキール:日本経済新聞出版社)

1973年に出版された、全米で累計発行部数150万部超えの投資の名著です。

今もなお「投資のバイブル」として世界中で読まれています。内容としては、個人投資家が個別株を取引したり、プロのファンドマネージャーが運用するアクティブファンドに投資したりするよりも、市場との連動を目指すインデックスファンドを持っていた方が好パフォーマンスを望めるというものです。

これから投資信託、とくにインデックスファンドでの運用を考えている投資家にオススメします。

スノーボール ウォーレン・バフェット伝(アリス・シュローダー:日本経済新聞出版社)

世界的にも有名な投資家ウォーレン・バフェットの投資についての考え方や生き方がわかる本です。

「投資の神様」と呼ばれるバフェットの考え方は、株式投資だけでなくあらゆる投資に役立ちます。

バフェットの投資の特徴は短期ではなく長期であること。そして株価ではなく企業を買うことを徹底しています。

すべての投資家が読むべき本ですが、とくにファンダメンタル分析を中心におこなう投資家にとって役立つ本です。

2.新聞や雑誌などで情報をチェックする

投資家の多くが購読している新聞が日本経済新聞(日経新聞)です。

とくにファンダメンタル分析をメインに投資しようと考えている場合、日経新聞を読むとよいでしょう。

まずは、マーケット欄を理解できるようになれば十分です。

本来はすべての記事を読むべきですが、内容が専門的で難しいため、最初は自分が興味のある企業や経済指標などからチェックするようにしましょう。

日経新聞の情報量は多いため、すべての記事を詳しく読もうとすると、すぐに挫折してしまいます。

専門用語が多く理解しづらいでしょうが、用語をひとつずつチェックしていくことで、意味が理解できるようになってきます。

わからない用語などを確認する姿勢が大切です。

毎日読むことで、次第に経済やマーケットの動きがわかってくるようになります。

また、投資に関する雑誌も多く出版されており情報収集に有益です。

週刊ダイヤモンドや週刊東洋経済などの経済誌も投資に役立ちます。それらの雑誌をすべて購入するのは大変なため、dマガジンや楽天マガジンなど、雑誌読み放題のサービスを利用すると便利です。

3.会社四季報を読む

株式投資をするなら会社四季報(四季報)の購読は必須です。四季報は、業界担当記者が独自の取材によって全上場企業の業績を予想しています。

また、企業の業績だけでなく材料記事も注目です。

ファンダメンタル分析を用いて株式投資をしている投資家の多くは四季報を読んでいるため、気になる企業は四季報で確認するとよいでしょう。

投資の際は四季報の予想と会社予想がどの程度の差があるのかなどをチェックします。

先ほど紹介した「株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書(足立武志:ダイヤモンド社)」では、四季報の読み方についても詳しく解説されています。

4.インターネットで情報を収集する

手軽に情報を収集できるインターネットは非常に便利です。

ただし、インターネットの情報は玉石混交なため、情報の質を見極めることが大切です。個人が運営しているWebサイトよりも、企業が運営しているWebサイトを参考にするようにしましょう。

株式投資ならネット証券、FX取引ならFX会社のWebサイトなどが役立ちます。多くの証券会社やFX会社のWebサイトには初心者向けのページがあるため、気軽に基礎知識を勉強できるのです。

「ソライチマガジン」でも太陽光発電投資だけでなく、さまざまな投資や資産運用に関する記事を掲載しているため、参考にしてみてください。

5.SNSには注意が必要

Twitter(ツイッター)などのSNSを見れば、実際に投資家がどのような銘柄に注目しているのか、今後の展開をどのように予測しているのかを簡単にチェックできます。

書籍や雑誌などではわからない、実際の投資行動をリアルタイムで確認できるのです。

しかし個人の主観が強かったり、再現性に乏しかったりする場合も多々あります。

そのため、ツイッターなどに書かれていることを参考に投資することはリスクが高く、投資に関する知識の少ない初心者にはおすすめできません。

まず、専門家が執筆・監修している書籍や企業が運営しているWebサイトなどで勉強し、投資の基礎を理解してからSNSの情報を参考にするようにしてください。

6.投資の勉強に役立つ資格

投資の勉強のために資格試験を受けてみることもオススメです。また、実際に試験を受けなくても参考書や問題集で勉強するだけでも金融や経済の基礎知識が学べます。

投資に役立つ資格を紹介します。

ファイナンシャル・プランナー(FP)

ファイナンシャル・プランナー(FP)について、特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会では、次のように説明されています。

FPとは、一人ひとりの将来の夢や目標に対して、お金の面で様々な悩みをサポートし、その解決策をアドバイスする専門家です。個々人や家族のライフプラン(人生設計)に基づく将来の収支の見通しを立て、最適な資産設計・資金計画を提案、アドバイスを行い、その実行をサポートします。

出典:特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会

ファイナンシャル・プランニングには、保険や不動産、金融、年金制度など幅広い知識が必要になります。

これらの知識を持ち、目標達成のために資金計画の設計などでサポートをするのがFPです。

ファイナンシャル・プランナーの資格を取得するためには、以下の6つの分野を学ぶ必要があります。

  1. ライフプランニングと資金計画
  2. リスク管理
  3. 金融資産運用
  4. タックスプランニング
  5. 不動産
  6. 相続・事業承継

投資に最も関連している分野は「金融資産運用」で、投資についての基礎知識を学べます。

国家資格であるファイナンシャル・プランニング技能検定は1級から3級までありますが、投資の基礎知識を勉強するのであれば3級で十分です。

投資だけでなく将来のマネープランを考える上でもオススメの資格といえます。

外務員(証券外務員)

外務員(証券外務員)とは、銀行や証券会社などで金融商品を販売するために必要な資格です。証券外務員では株式や債券などのほか、財務諸表や金融・経済の基礎知識を学べます。

外務員資格試験(一般受験)には一種と二種があります。

一種はデリバティブ(先物やオプション)取引などの専門的な知識が必要になるため、投資初心者が勉強するには基礎的知識について問われる二種で十分です。

簿記

簿記とは企業における日々のお金の出納や取引などの経営活動を記録・計算し、財政状態や経営成績をまとめることです。

簿記を勉強すると、企業の経理に必要な会計知識だけではなく、財務諸表を読む力や企業分析能力が身につきます。

簿記の代表的な試験が日商簿記検定試験(日商簿記)です。一般的に日商簿記は経理や財務の担当者に必要な資格と思われていますが、すべてのビジネスパーソンに有益な資格です。

ビジネスに必要なコスト感覚が身につくため、コストを意識した仕事ができたり、取引先の経営状況を把握したりできます。

投資でも簿記の知識は役立ちます。財務諸表を読めることによって、投資先企業の経営や財政状態がわかるからです。

ファンダメンタル分析で必要な PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)の意味も深く理解できます。

企業の経営成績が決算書を読むことによって理解できるようになれば、株式投資で役立つでしょう。

証券アナリスト

証券アナリストとは、証券投資や企業分析のプロフェッショナルです。とくにファンダメンタル分析をしたい投資家にオススメの資格です。

企業の投資価値を正しく評価するためには、企業の財務に関する知識だけでなく、経済や金融市場の仕組みを理解しておく必要があります。

証券アナリストの勉強をすることによって、投資に関する幅広い知識が得られます。

試験科目は以下の3つです。

  1. 証券分析とポートフォリオマネジメント
  2. 財務分析
  3. 経済

ファンダメンタル分析の場合、財務諸表などを分析して企業の成長性や収益性を評価します。

また、経済に関する分析やポートフォリオ(資産の組み合わせ)もきちんと考える必要があります。

証券アナリスト試験は第1次と第2次がありますが、投資の基本を学ぶという点では第1次試験で十分です。

ただし、ファイナンシャル・プランナーや証券外務員よりも高度な知識が求められます。

宅地建物取引士

宅地建物取引士とは主に不動産業界で必要とされている国家資格です。

資格取得の難易度は比較的高いですが、不動産について幅広く学べるため、不動産投資をしたい人にとっても役立ちます。

不動産の取引における法律や、売買をおこなう際の重要事項説明書についてなど不動産に関する幅広い知識を得られ、とくに不動産投資物件を選ぶ場合に役立ちます。

7.マーケットの仕組みを理解する

投資では、マーケットの仕組みを理解する必要があります。

マーケットには主に株式、債券、為替、コモディティ(商品)などがあります。投資するにはまず、取引市場を選ばなければなりません。

その際に株式を取引したいのであれば、株式とは何か、株式市場の仕組みはどのようになっているのかを理解する必要があります。

ただし、株式市場の仕組みを理解するだけでは、株式投資に必要な知識が十分ではありません。

マーケットは株式や債券、為替、商品などお互いの市場がそれぞれ影響し合っているからです。

たとえば、債券が買われれば株式が売られ、債券が売られれば株式が買われる傾向にあります。

また、日本株においては為替が円高になると売られ、円安になると買われるという傾向もあります。

原油や金といった商品市場も、株式市場に影響を与えることがあるのです。

最初からすべての市場を理解することは困難ですが、一度理解してしまえば各市場の値動きの相関がわかり、マーケットをより深く分析できるようになります。

8.口座を作って実際に取引をする

マーケットの売買はルールにもとづいて行われています。株式などを取引するためには取引方法を学ぶ必要があるのです。

証券会社のWebサイトなどを見て取引方法を学ぶこともできますが、投資の基礎を学んだ後は実際に口座を作って取引してみることをオススメします。

実際に投資することでより深く投資商品などについて理解できるようになります。

最初は少額から投資を始めるようにしましょう。投資信託を利用すれば100円から購入できますし、株式でも単元未満株制度を利用すれば、数百円から株式投資を始められます。

通常の株式は100株単位での取引になりますが、単元未満株制度を利用すれば1株から株式を購入できます。

たとえば株価が500円の株式であれば通常5万円(500円×100株)の資金が必要になりますが、1株ならば500円で購入できるのです。

また不動産や太陽光発電といった、通常は数百万~数千万円の初期費用が必要になる投資においても、投資ファンドを利用すれば数万~数十万円の資金から投資できます。

まずは投資したい対象商品の口座を開き、実際に取引をしながら、わからないことはそのつど調べるようにしましょう。

9.まとめ

投資の勉強は学ぶべきことが多いですが、実際に取引しながら学習していくことで、マーケットの仕組みなどをより深く理解できるようになります。

最近は少額から始められる投資商品も増えてきました。まずは、興味がある少額の金融商品から投資を始めてみてはいかがでしょうか。


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